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Iris 初回限定版 かきこ一覧
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name: kabbalah (9かきこ, +1.18甘)
date: 2003/10/27 08:23:24
さいてん : 8(かなり面白いなこのゲーム)
KIDお得意のノベルギャルゲーです…が、この作品は良い意味であまりKIDゲーらしくない作品です。
KIDのノベルギャルゲーというと、電波だったり鬱だったりヒロインが死んだり(^^;という印象が強いのですが、本作にはそういうところは一切ありませんので安心してプレイできます。
勿論ゲームシステムはKIDご自慢の親切極まりないシステムです。ノベルゲーに必要と思われるものはすべて揃っており、さらに本作では他のKIDゲーに見られない意欲的な機能がいくつか盛り込まれています。
筆者が感心したのは、ゲーム画面上で未読文が白、既読文が薄い水色で表示され、バックログを参照せずとも未読・既読を確認できるようになっている点です。また、各ヒロインごとに音声の有無が設定可能だったり、文章ウインドウの透明度などが128段階で設定できたりと各種設定も他のKIDゲーでは考えられないほど細かく設定できます。
内容は、受験を控えた中学生の日常と淡い恋模様…というギャルゲーとしてはあまり例のないテーマです(学園ものギャルゲーの舞台は高校がほとんどです)。
文章は少々理屈っぽくてくどいところがありますが、読みにくいものではありません。
シナリオは伏線を随所にちりばめながらも主人公・治樹の女難ともいえる日常が淡く、青く、甘く、マターリと進んでいきます。そして最後にオチとして小さな仕掛けがあり、本作にファンタジックな味付けを添えてくれます。
また、本作にはバッドエンドがなく、救済として必ず誰かのエンディングにたどり着くようになっています(実は、これもオチへの伏線になっています)。
本作の最大の特徴とも言えるのが絵で、篤見唯子氏の手によるいわゆる「ぷに絵」が採用されています。かなり幼く見えますが、本作には良く合っているのではないかと思います。ギャルゲーのお約束的なところを正確に狙いながらも嫌味にならない絶妙のキャラクター造形がなされています。嫌味にならないキャラクターづけという点はシナリオにおいても同様で、本作には(筆者にとって)嫌いなキャラクターは出てきませんでした。
但し、ギャルゲーの一般から大きくかけ離れたこの絵が本作をプレイする上での最大の障壁であることは否めません(^^;
普通、ノベルギャルゲーは一度全員をクリアするとおしまい、もうやらないという感じになりがちですが、本作はクリアしてもまたプレイしたくなる不思議な魅力を持っています。キャラクター造形や世界観の構築がうまくいっているのがその大きな要因ではないかと思います。
本作には限定版ということで劇中にも出てくるパペット「むーちゃん」が付属しています。これがまた愛嬌のある可愛いやつで、ギャルゲーの限定特典としては近年稀に見る「もらってうれしいおまけ」ではないかと思います。
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『Iris 初回限定版』にさいてんするの
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