バウンティ・ソード かきこ一覧

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name: はるぎす (1かきこ, +0.00甘)
date: 2005/01/07 13:39:55
さいてん : ８（かなり面白いなこのゲーム）

３１歳のおっちゃんが主人公という、
発売当時でも異色の存在だったシミュレーションゲーム。
シナリオライターは山口宏氏。氏の作品であるアニメ
「機甲猟兵メロウリンク」などで描かれた
血と硝煙の匂いがこの作品からも感じられる。

キャラクターはもちろん、ストーリーも激シブ。
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かつて軍隊で「無敗の聖騎士」と呼ばれるほどの
強さを誇った主人公・ソードは、とある理由により軍を去り、
しがない賞金稼ぎに身をやつしていた。
過去の自分から逃げ続ける毎日に疲れ、
明日も見えない彼の前に、ある日現れた一人の少女。
この出会いこそ、世界を揺るがす戦いの幕開けであり、
彼を過去と決別し未来へ歩を進ませるきっかけとなる。
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謎の古代兵器「機神」の存在、かつての戦友との再開・別離。
徐々に集まる「真の仲間たち」、揺れ続ける大陸の命運。
そして戦いを経て少しずつ変わっていくソードの心。
セピア調で統一された、古い映画のような画面で展開される
重厚なストーリーは非常に良質で、今でも鑑賞に堪えるもの。
ただ、この話や設定を楽しむためには
男性的な「過去への固執」や「抜け殻状態」を許し、
「世捨て人への憧れ」や「挫折と再起のカタルシス」を
理解する力が必要。そういう意味では、その人の
「雄度（おすど）」や「漢（おとこ）っぷり」が
ある程度必要だと思われる。

独特の世界観やストーリーは
是非味わっていただきたいところだが、
肝心のゲーム部分は若干とっつきにくい。
各キャラクタはオートで行動してくれるものの、
しっかりと移動目標地点を逐一設定してやらないと
とんでもない方向へ進んでしまったりする。
もちろん慣れれば何と言うことはないのだが。
本当に使えるキャラクターは一握りなものの、
わりあい自由なスタメン編成で遊べるので楽しい。

私自身オウガバトルを途中で投げ出したヘタレだが、
このゲームはストーリーに引っ張られて最後までできた。
酢昆布をツマミにしてブラックコーヒーを飲むような
苦み走った味わい深さを体験したい人におすすめしたい。

『バウンティ・ソード』にさいてんするの