NAMCO×CAPCOM(ナムコ クロス カプコン) かきこ一覧

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name: ＴＫＪ (330かきこ, +0.20甘)
date: 2005/09/13 02:07:14
さいてん : ７（それなりに遊べたな）

【レビューその２１１】「キャラクターの魅力を楽しもう」
ナムコキャラとカプコンキャラの夢のコラボレーション！
個人的にこんなゲームを待っていました！
ＷＳの「ナムコスーパーウォーズ」にハマった人には強くオススメできます。

シミュレーションゲームとしては戦略性が低く難易度は低め。
戦闘におけるコマンド入力でエリアルコンボを決めるのが楽しく、演出面が非常に優れている。

このゲームにおける驚きはとにかく豪華なこと。
かなり多くのタイトルからキャラが出演している上に、そのゲームのラスボスまでわんさか出てきます。
ただキャラを出演させただけでなく、それぞれのキャラの宿敵を出すことによって全てのキャラを生かしたことには大きな意義があります。
これによりストーリーがありえないくらい強引ですが、これは妥協すべきでしょう。（笑）

キャラのレベルアップではスキル（魔法のようなもの）の他にも戦闘シーンで出す技が新しくなるのも面白い。
特定の条件で出せるＭＡ攻撃も演出面では成功している。（攻略にはあまり役に立たない感じだが）
個人的にうまいと思ったのは、キャラクターにペアを組ませることによって１ユニットでも２人のキャラを出していること。これによりキャラを多く出せるのはもちろんのこと、見た目の面白さやキャラクター同士のセリフの掛け合いによる演出が強化されている。
欲を言えばナムコキャラとカプコンキャラによるペアがもっとあればよかったと思った。

出演ゲームタイトルが多い分、悪の組織の数も無尽蔵。有名所では「シャドルー」や「三島財閥」。
他にも「犯罪超人」「悪魔ドルアーガ」「魔王アスタロト」「源氏一族」「冥王グランドマスター」・・・・・
これらの組織が結託して主人公に立ちはだかったり、離反したり駆け引きしたりといったストーリー展開がそそる。
ここまで悪の組織が出てきたゲームは今までなかったでしょう。（笑）

他にも女神ワルキューレや黄金の騎士ギルガメス（ナムコ）がデミトリおよびモリガン（カプコン）にとって名の知れた存在だったり、バラデュークのトビ・マスヨ（ナムコ）の持つ波動銃が実はシルフィー（カプコン）から購入したものだったといったメーカーの枠を越えたサイドストーリーが非常に楽しい。
こういったストーリーの楽しさは「ナムコＸカプコン」ならではと言えるでしょう。
これはキャラクターの魅力とノリを楽しむゲームだと思うので、好きなキャラがいれば購入の価値ありです。

気になるのは会話イベントが多すぎてテンポが悪いことでしょうか。
戦闘シーンでのキャラの会話の際にセリフからセリフへの繋ぎが１テンポ空くのもちょっと気になる。
「毒」や「気絶」という要素はいいのだが、回復するまでの時間が長すぎる印象があった。（特に気絶）
それと個人的な問題だが、オープニングアニメーションの絵がなんとなく変に感じられた。
それに必殺技シーンのワルキューレの腕がか細すぎてかなり不自然。
ワルキューレファンの私としてはすこぶる残念である。

ただ、会話イベントや戦闘におけるキャラクター間の掛け合いを豊富にすることにより、自分の知らないゲームのキャラでもすぐに溶け込むことができます。
私はゼノサーガやクロノア系にテイルズ系は全く未体験でキャラの名前すら知りませんでしたが、豊富なイベントにより彼らのキャラクターがすぐに掴めました。

好き嫌いがはっきり別れそうなゲームですが、ゲームの完成度は高いので自分の好みに合えば購入しても大丈夫です。
ファミ通でオール７点の評価だったのが実に納得できるゲームだと思いました。

『NAMCO×CAPCOM(ナムコ クロス カプコン)』にさいてんするの