眠れぬ夜の小さなお話 かきこ一覧

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name: ＴＫＪ (330かきこ, +0.20甘)
date: 2005/03/16 05:31:46
さいてん : ８（かなり面白いなこのゲーム）

【レビューその１５５】「絵本とゲームを見事に融合！」
同名の絵本（アニメ化もしている）をゲーム化。
いや。ゲームというよりも、どちらかといえば「操作できる絵本」というのが正しいかな。
絵本のような雰囲気を見事に再現しており、癒し効果が高いソフトです。
ちなみに広井王子さんがスーパーバイザーを務めている。（でも「スーパーバイザー」って何だろ？）

ゲームをスタートするとまずオープニングが始まり、テーマソング「友だちでいようね」が流れる。
そして第１話「ネコクンと星クンのお話」が始まります。
開いた本の中にグラフィックが表示され、原由子さん（サザンオールスターズ）のナレーションで物語は進んでいく。
もちろん、主人公のネコクンや星クンなどのキャラクターもしゃべります。
ではプレイヤーは何をするのか？
それは、気になる場所をクリックして物語の進展をサポートすること。
又は物語の合間のミニゲームによるプレイです。
ミニゲームは内容を理解しなくてもクリアできるくらい簡単なので、お子様でも絵本を楽しみながらのプレイが可能。
他にも選択肢によってネコクンのセリフが変わったりするなど、絵本の内容に参加しつつストーリーを楽しめます。

第１話が終わるとネコクンの住む島の中を自由に移動できるようになり、物語のある場所をクリックすれば別のお話を見ることが出来ます。
どのお話もとても素敵なストーリーで、心が和むこと請け合いです。

気になる点は、見つけにくい（クリックする場所がわかりにくい）お話があったり、一度見たら２度と見られないお話があったりすること。
サウンドセレクトがあるのだから、お話セレクトもあればよかったと思う。
それと、ゆうこちゃんが登場するお話がないのも中途半端な気がした。
ただ当時からすれば「絵本ソフト」というのは新しい試みで、多少不備な点があるのは仕方が無いとも言える。
それにその辺の不満を差し引いても完成度の高いソフトです。

このゲームで特に気に入ったのは、セーブをするとゲームをやめるかやめないかを選べるのですが、ここで「やめる」を選ぶとそのままタイトルに戻るのではなく、エンディングテーマソング「夜空を見上げれば」が流れること。
まさにアニメのエンディングさながらで、素晴らしい歌声とやさしいグラフィックに心を奪われました。
どんな大作ゲームをクリアしたときでも、こんな健やかな気分になったことはなかったです。

もしあなたが生活に疲れて心がすさんできたら、このソフトをプレイしてみてください。
きっとあなたの心を癒してくれるでしょう・・・・・・

『眠れぬ夜の小さなお話』にさいてんするの