キャッスルクエスト かきこ一覧

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name: ＴＫＪ (330かきこ, +0.20甘)
date: 2005/02/08 01:35:28
さいてん : ５（遊べるけど人には勧められないかも）

【レビューその１３４】「材料は良かったのに・・・」
将棋にコマンドバトルの要素を盛り込んだボードゲーム。
もちろん１対１の対戦で、お互いに「駒」を持っている。相手の王様を倒せば勝利。

将棋と違うのは、進んだマスに相手の「駒」がいれば戦闘になり、負けた方が消滅するという要素。
つまり「駒」の進める方向及び範囲だけではなく、駒ごとの戦闘力の相性も計算しなくてはならないため、勝つためには将棋とは違った戦略が必要である。
言うなれば「ユニットを一手ずつ交代で動かすファイアーエムブレム」と言えば判りやすいか。

「駒」の名称がなかなかおもしろく、「はつらつキング」「おてんばクイーン」「グータラがいこつ」「おセンチイーグル」などコミカルな絵も手伝って見ているだけでも楽しい。
戦闘時のセリフも「わたしに歯向かうとはホネのあるやつ（ガイコツ）」とか「キャッ！エッチ！ちかんよ！（クイーン）」とか「なにさ、いいシェイプアップになったわよ！（オーク）」など、なかなか楽しませてくれる。

将棋では敵陣に入り込むと「成る」状態になり動ける範囲が増えたりしますが、このゲームでは敵陣に入るとクラスチェンジして駒の戦闘力がアップします。
クラスチェンジで体力も全快するので「行ける！」と思ったら半ば強引でも進むのが吉。

このゲームはとても面白い要素が多いのですが、たった一つだけ大きな問題点があります。
それはゲームバランスの悪さ！！
はっきり言ってこの難易度は尋常ではありません。
クエストモードでプレイすると全２５面を攻略することになるのですが、この難易度はかなりキています。
将棋で言う「角落ち」「飛車落ち」みたいな厳しい条件が序盤から当たり前のように襲い掛かり、
終盤では「角、飛車、金、銀落ち」にも匹敵する難易度を強いられるのです。

こんなにメルヘンチックでカワイイキャラクターを集めて、何でこんな理不尽な難易度にする必要があったのか全く理解できません。
この難易度を言葉で表せば、「サンリオのキャラを使った達人王」といった感じ。
とても面白い要素がたくさんあるゲームなのに、それを難易度が全て壊してしまった。
とても勿体無いことだと思いました。

どんなに美味しそうな材料を揃えても、料理人がダメなら不味い料理しかできません。このゲームは正にそれでした。
開発したスタッフは、この難易度にしたことを今は悔いていると思います。

『キャッスルクエスト』にさいてんするの